財団の概要
一般財団法人 有機合成化学研究所は、東洋紡績株式会社の寄付金をもとに、産学共同を目的として、昭和15年京都帝国大学(現 京都大学)内に創立されました。その活動は戦後の混乱期に一時低迷しましたが、昭和61年に組織を改編し、研究態勢を拡大整備しました。
今日にいたるまで、賛助会員企業多数のご理解とご支援を得て、主に京都大学の化学系教室における有機合成化学、および高分子合成化学の研究を助成して参りました。現在の研究メンバーは、京都大学大学院工学研究科の教授を中心に構成されています。
本財団は、毎年研究成果発表講演会(公開)を1回開催し、各研究メンバーによる最新の研究成果発表と高密度の討論を行っています。
京都大学における化学系学術研究の最先端を推進している研究者と、直接交流できる絶好の機会になっています。さらに、平成12年からは「産学共同学習セミナー 新物質・新材料研究会」を開催しています。
最近では、6ヶ月毎に年2回開催し、研究メンバーあるいは賛助企業会員がそれぞれの研究・開発に際して経験した、新物質・新材料の探索創成のアイデアを講述し、それをもとに賛助会員企業からの参加者および他の研究メンバーが、話題に関連していろいろな角度から、忌憚なく意見交換できる場になっています。
大学と企業の研究者相互が緊密に「ティーチ・イン」することによって、産学共同の実をあげるよう努力を重ねてます。